
ロレックスマラソンとは、コスモグラフ・デイトナといったロレックスの人気モデルを求めて正規店を巡ることを意味している。Xにもロレックスマラソンをしている人が多く、ロレックスマラソン界隈が存在しており、そこで「デイトナマラソン◯日目」などというようなポストをしている人は多い。
そういった方の中には結構な収入をもらっているサラリーマンも多くいて、実際にオフ会に参加をしてみてロレックスのレアモデルを買えているのはやはりそういった人たちだった。
お金に困っているからという理由でやっているような見た目の人たちは基本的に買えない。明らかに転売しそうな人にはもちろん売ってもらえない。そうはいっても人間が売る限りは、ロレックス正規店の店員さんもうまく人を選別できるわけでもなく、そういった人でも買える人もいるとは思うのだが、確率は0に近いと思われる。
「何回正規店を訪問しても買えない」
以前Xにロレックスマラソンについて憎しみのツイートをしているサラリーマンの方もとあるオフ会に来ていた。
「何回正規店を訪問しても買えない」
そういつも呟いていた人で、会社員のようだったが私服などを見る限りはそこまでお金を持っているような人には見えなかった。
コロナ禍以前に開催されたオフ会でその人と会話をする機会があり、聞いてみると妻がかなりの浪費家らしく、お金に困っているようなことを言っていた。
妻は自分で稼いだお金は全部自分のためにしか使わない。
そういってため息をついたKさんとは話が合いそうだなと思い、LINEを交換してたまにやり取りをすることとなった。
ロレックスマラソンをやめます
それから数年が経過して、先日久しぶりに会うことになった。
Xの投稿でもとあるときに「ロレックスマラソンはやめます」宣言をして完全にやめていたようだった。
久々に会ったその友人はニコニコとしていて景気が良さそうな顔をしていた。
実際に副業を始めてうまく言っているらしい。
「ロレックスマラソンで資産を増やそうとしたけどダメで、副業やったらそっちのほうがうまく言っちゃってさ」
ロレックスマラソンで資産を増やそうとしている人は多い。しかし、それがうまく言っているのはもともと資産に余裕があるような人たちだ。
オフ会で会った人たちはお互いに職業などは秘密で会うことにはしているが、なんとなく会話の中で、「医者っぽいな」とか「何やっているかわからないけど多分何らかの経営をしてうまくいっているんだろうな」というような人が多かった。
その久々に会った友人はロレックスマラソンに執着していた時間を副業に充てるようにしたら収入が増えて家族サービスにも余裕ができて妻ともうまくいっているらしい。
二人目の子どももできるようなことを言っていて、順風満帆のようだ。
相手とは新橋の居酒屋でお別れしたあと、そっとLINEで相手をブロックした。もう会うことはないだろう。