2000年に登場したデイトナRef.116520は念願のロレックス社完全自社製のクロノグラフムーブメントCal.4130を搭載しました。
それまでのデイトナはゼニスのエル・プリメロといった他社製造ムーブメントを使っており、なんとか自社開発をしたいと研究を続けてきた所ようやく出来上がったのがCal.4130です。
それ以降、現行のデイトナRef.116500LNやその他デイトナコンビ・金無垢モデルにもCal.4130は搭載されてきています。
記事は下に続きます。
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Ref.116520のスペック
基本情報（型番・定価・ムーブメントなど）
| 型番 | 116520 |
|---|---|
| ダイアル | ホワイト/ブラック |
| 素材 | ステンレススチール |
| ムーブメント | Cal.4130 |
| ブレスレット | オイスターブレス |
| 参考価格 | 最終定価：1,242,000円 |
文字盤
| 文字盤 | ブラック/ホワイト |
|---|
Ref.116520のデイトナにはブラック文字盤とホワイト文字盤の2種類が存在します。どちらかというと人気なのはブラック文字盤の方です。
ケース
| ケース直径 | 40.00mm |
|---|---|
| ケースの厚み | 12.40mm |
| ラグの幅 | 20.00mm |
| ベゼル | タキメーターベゼル |
| クリスタル | サファイア |
| 防水性能 | 100m 330 フィート防水 |
ムーブメント Cal.4130
| 基本情報 | パーペチュアル 機械式クロノグラフ 自動巻 |
|---|---|
| キャリバー | 4130 ロレックスによる完全自社製造 |
| 精度 | 日差 － 2 ～ ＋ 2 秒 |
| 機能 | 中央に時針、分針、秒針、スモールセコンド（6 時位置） 1/8 秒まで計測可能なクロノグラフ 積算計（30 分／3 時位置と 12 時間／9 時位置） 秒針停止機能による正確な時刻設定 |
| 振動子 | 耐磁性ブルー パラクロム・ヘアスプリング |
| 自動巻 | パーペチュアルローターによる両方向自動巻 |
| パワーリザーブ | 72時間 |
ブレスレット
| 基本情報 | オイスターブレスレット |
|---|---|
| 素材 | ステンレススチール |
製造年
2000年～2016年
マイナーチェンジ
約17年間に渡って製造されてきた116520には多くのマイナーチェンジが確認されています。
2002年 タキメーター文字が太くなる
2002年にはベゼル部分のタキメーター文字の太さに変更がありました。
- P番・K番・Y番＝細めの文字
- それ以降＝太めの文字
2004年 秒針・分針が太くなる
針が太くなり視認性が高くなりました。
2006年 インナーサークルにルーレット刻印
今となってはロレックスの全モデルに適用されているルーレット刻印ですが、2006年以降に製造されたデイトナ116520からインナーサークル部分にルーレット刻印が確認されています。
ルーレット刻印は
- 12時位置クラウンマーク
- 6時位置リアルナンバー
- それ以外はROLEXの表記
のようになっています。
2008年 Cal.4130の変更（ブルーパラクロムヒゲゼンマイ）
2008年頃にはブルーのパラクロムヒゲゼンマイが搭載されたキャリバーへと変更されました。Cal.4130の変更点。
2008年 バックルにロゴが付けられる
2008年以降はバックルが変更となり、より使いやすいものになり実用性が高まりました。
2010年 インダイヤルのカラー変更
黒文字盤限定ですが、インダイヤルのカラーがはっきりとしたシルバーカラーへと変更され、より一層高級感のある見た目となりました。
2012年 ブレスレット
ブレスレットの外せるコマ数を増えています。
2013年 夜光塗料がクロマライトに
時針・分針・インデックスに対しての夜光塗料ルミノバ⇒クロマライトへと変更されました。
2015年 バックル中板が鏡面仕上げに
バックルの中板が艶消し⇒鏡面仕上げへと変更されました。
品番（ケースナンバー）と製造年代
| 品番 | 製造年 |
|---|---|
| K000001～ | 2001～2002 |
| Y000001～ | 2003 |
| F000001～ | 2003～2004 |
| D000001～ | 2005 |
| Z000001～ | 2006 |
| M000001～ | 2007～2008 |
| V000001～ | 2009 |
| G000001～ | 2010 |
| G番以降はランダム | 2010～ |
最終品番は高く取引されていますが、特定方法としてはマイナーチェンジのバックル中板が鏡面仕上げとなっていることと、ギャランティーカード記載の年月を見ながらの確認が必要です。
日本国内正規定価
| 期間 | 定価（税込み） |
|---|---|
| 2000年～2006年 | 808,500円 |
| 2007年～2008年 | 924,000円 |
| 2009年～2012年 | 997,500円 |
| 2013年 | 1,092,000円 |
| 2014年 | 1,123,200円 |
| 2015年～2016年 | 1,242,000円 |
評価と入荷状況
評価・将来性★★★★☆
2019年の価格高騰具合を見る限り、現在の並行店の価格で購入するのはちょっともったいないと言えますが、もともと正規店で購入できていた方にとっては今後も価値は上がっていく可能性が高く、そして価値は下がりにくいため将来性としても高いと考えて良いでしょう。
特に116520の場合にはマイナーチェンジや品番などによってもプレミアは異なり、プレミア品番などであれば将来性は更に高いといえます。
デイトナはどの層にも人気があり、現行デイトナを所有している方でもアンティークモデルを欲しいという方は多くいます。それだけ魅了される時計であるため所有しておきたいモデルの1つですね。
今後世界的な経済不況が再度やってきて価格が暴落したら買い時とは言えます。しかし過去のリーマンショックにて価格は正規店定価より安くなったものの、その後回復したという過去を見る限り、投資家達は暴落時に狙っている可能性が高いです。そうなると、そう簡単には価格は落ちない可能性も考えられます。
販売時の正規店購入難易度★★★★☆
現行モデルほどの盛り上がりではないのですが当時からプレミア価格がついており、常にデイトナは正規店での購入は困難な状況でした。
相場
相場推移
ブラック文字盤
| 年月 | 中古相場 | 比較 |
|---|---|---|
| 2018年1月 | 2,830,000円 | |
| 2018年9月 | 3,200,000円 | |
| 2019年1月 | 3,600,000円 | |
| 2019年9月 | 3,400,000円 | |
| 2020年1月 | 3,340,000円 | |
| 2020年3月 | 3,330,000円 |
ホワイト文字盤
| 年月 | 中古相場 | 比較 |
|---|---|---|
| 2018年1月 | 2,680,000円 | |
| 2018年9月 | 2,550,000円 | |
| 2019年3月 | 3,200,000円 | |
| 2019年9月 | 3,130,000円 | |
| 2019年12月 | 3,150,000円 | |
| 2020年1月 | 3,180,000円 | |
| 2020年3月 | 3,170,000円 |
| プロフェッショナルモデル | エアキング エクスプローラー エクスプローラーⅡ サブマリーナ サブマリーナデイト GMTマスターⅡ シードゥエラー スカイドゥエラー デイトナ ミルガウス ヨットマスター（ヨットマスター40、ヨットマスター42） ヨットマスターⅡ |
|---|---|
| ドレスモデル | チェリーニ パールマスター デイデイト デイトジャスト オイスターパーペチュアル |
