一部のレアモデルを正規店で購入し並行輸入店や中古店に売ってしまえば利益が出てしまうとして、メディアでも話題のロレックス転売。特にデイトナ116500LNの転売益は200万以上なので、サラリーマンでも会社が終わった後に正規店に寄ってデイトナの在庫を聞きに行くという事が増えています。
そんな中、2019年11月1日から実施された販売制限により、ロレックス正規店にて一部モデルを購入する際には顔写真付きの身分証の提示が求められるようになりました。
これにより「ロレックス正規店は全正規店での顧客の購入実績を共有している」ことがわかりました。つまり、転売をするとばれる可能性が非常に高くなっているといえます。ですから、転売はやめるべきです。
ロレックスの並木通り店でははっきりと「転売行為は禁止」といった貼り紙がはられていました。バレたらその後は売ってくれなくなるようなので、転売行為は絶対にやめましょう。ただ、転売とみなすのは購入後どれくらいなのかというのも気になりますが、ここらへんは卸によってかなり変わってきそうです。
転売がバレる可能性や転売がバレたらどうなるかについてもわかっている範囲でまとめていきます。
記事は下に続きます。
ロレックス転売がバレるのはどういった時か
ロレックスの転売がバレるのは以下の状況だと思われます。
パターン1 中古品を買った人が正規店に持っていく
並行輸入店などでロレックスの中古を購入すると、ほぼほぼ転売で売られたものとなります。特に購入日から日が経ってないものは転売目的で売られたものですね。中古品を購入した人がロレックス正規店に持っていき、「このお店から転売されたものだ」と伝えられたらお店にバレることになります。旧ギャランティカードには購入した人の名前と購入店舗が記載されているので、国内だったらすぐにバレますね。
発覚するパターンとしてはこれが一番多いのではないかと思います。
今や並行店は転売屋から仕入れたもので溢れかえっているので、日本人の方に購入された場合にはまずバレると考えて良いでしょう。逆に海外の方に転売したものが購入された場合にはバレない可能性が高いです。
パターン2 並行店のギャランティカードを見た人が通報する
2019年9月頃に中野の某並行店での話ですが、2019年1月に某正規店にて販売されたGMTマスターⅡ茶黒コンビが並べられていたのを見て残念な気持ちになりました。このお店はギャランティカードの購入店舗と日付が見える形で陳列していたので、時計を見せてもらわなくてもギャランティカードの情報が見れました。こういった場合も人によってはお店に通報する人がいるはずです。それでバレるということは有りえますね。
2019年1月14日に購入したものがこうして2019年9月に並べられているわけですから、転売と見て間違いないですよね。私は面倒なので通報等はしてないですが、これだけあからさまにギャラの情報が分かる状態なので、転売をされた正規店に通報(報告)した人は多いかもしれません。
並行店によってはギャランティカードが見えるように陳列していることもあり、その場合にはどこの店舗で購入した人が転売したということがすぐにバレます。
パターン3 中古品を日本ロレックスにオーバーホールの依頼をする
日本ロレックス社にオーバーホールに出した場合、オーバーホールに出した人と購入した人が異なることがバレます。こうなると日本ロレックスの方で転売した人がわかり、それによってもしかしたら転売に利用された正規店に連絡があるのかもしれません。
転売されると正規店はペナルティを課せられるとの噂もあります。「ロレックス正規店のランク付け(特A、A、B、C)の噂と基準を考察」でも記載していますが、レアモデルが転売されると正規店ランクが下がり、レアモデルの入荷が少なくなってしまうという事になりかねないようです。
この事からも日本ロレックスにオーバーホールに出した時に転売がバレると考えて良いでしょう。
ただ、オーバーホール料金もあがっていますし、オーバーホールをする期間も長くなっているのですぐにこれによってバレるとは言えませんが。
ロレックス転売の定義:何ヶ月・何年で売却したらアウトか
ただ転売ってどこからどこまでが該当するのでしょうか?2年間使って飽きたから売ったなどというのは転売扱いとなるのかどうかの部分です。
ここらへんは実際の所、明確な基準はわかりませんが、日本ロレックスの方で提示している何らかの年数を基準に考えるというのはありかなと思います。
例えば、
- ロレックスのオーバーホールは10年に1度が基準
- 販売制限によって同一型番は5年間購入禁止
- レアモデルは同一型番でなくても1年間購入禁止
などがあります。
ここらへんの年数が1つの基準になるのではないかと個人的には考えます。10年は正直長過ぎるので、1年か5年あたりが基準かなと個人的には思います。
ただ、5年も相当長いですよね。中には結婚とか出産、子供の養育費などどうしても緊急でお金が必要な時ってあるはずです。そういったときに泣く泣く手放してしまうことも考慮すると1年間以内に売却したら転売認定・ブラックリスト認定をくらうのでは?と推測できます。
実際ロレックス正規店の店員さんと話をしていても「ロレックスは資産となるので~」と言った話は聞きます。つまり、資産として持っておく事をある意味推奨しているとも言えるのです。その点を考えても1年間くらいかなと思います。
ただし、この基準はあくまでも卸によってかなり異なっていると思います。なので一概にこうだとは言えません。
■参考⇒ロレックス正規店のランク付け(特A、A、B、C)の噂と基準を考察
特にH系列はこの基準が一番厳しいという噂を聞きます。一度オーバーホールに出してからなら転売行為と見なさないという噂もあるくらいです。つまり、10年くらいっていう感じでしょう。
転売がバレたらブラックリスト?レアモデルは出されなくなるか
転売がバレてしまったらレアモデルが出されなくなるかどうかに関してですが、実際にこれはあり得る話です。
ブラックリスト情報を持っているかも
正規店店員さんに聞いた感じですと、やはり転売行為は相当警戒をしているようで、一度転売行為がバレたらブラックリストとなりレアモデルを販売してもらえないことになる可能性は高いです。
特にデイトナレインボーのような超々レアモデルともなれば、日本ロレックスに入荷した時点である程度行き先は決まっていると聞きます。複数本のパールマスターやデイデイトを購入してくれて、なおかつ一度も転売した経歴がない人が選ばれるのだと思われます。
他メーカーではかなり転売に気を使い並行店にシリアルナンバーを見に行く方を雇っているなんていう話を聞きます。そういったことがロレックスでやってないとは限りません。
ここらへんの対策として並行店ではシリアルナンバーが見えないようにシールを貼っていることからも、シリアルナンバーを確認しに来る人がいるというのは間違いないとは思います。
転売目的のランナーを警戒している
正規店の店員さんの話を聞いていても資産として保有することは推奨していることがあるのですが、転売目的のランナーは警戒している様子が伺えます。
特に最近はテレビでもロレックス投資に関して放送されたりしているので、新規層がたくさん参入してきています。先日管理人が正規店に行った際にもカタログを店員さんに見せてもらい、長々と「デイトナがほしいな~」と言っている方がいました。その横に立って話を聞いている店員さんの冷めた目も印象的でした。
この事からも
- 転売するような相手に売らないように気をつけている
- 人を見極めている
ことは間違いないでしょう。
ですから、もし転売したことがバレたら出してくれなくなるという事はありえるはずです。実際に購入をした腕時計をして店舗に行くと喜ばれます。そういった事を考えても転売がバレたら、表向きはタイミングですねと言いつつも、出してくれなくなるはず。
裏に確認に行くパフォーマンスの意味は…?
2020年くらいから各正規店で在庫を聞くと、裏に確認に行くパフォーマンスをするようになってきました。どういった意図でやっているのかは不明ですが、恐らくクレーム対策なのではないかなと思います。
その際に何を確認しているのかはよくわかりませんが、考えらるのは、
- 単純なパフォーマンス
- 本当に在庫を確認している
- 在庫がある場合は、過去のお客様の購買履歴を調べて転売しそうな人でないかをチェックしている
というものです。
特に過去の購買履歴を調べて、売っても良いお客様かどうかというのをチェックしている可能性は高いです。
今はお客様カード等と称して、来店した人の情報を取得しようとしている正規店もありますし、そこからこの人に売っても大丈夫なのかを見ているのでしょう。
リニューアルオープン店に並ぶことは転売屋だと勘違いされる?
ロレックス正規店は新規オープンされたり、リニューアルオープンされることがあります。そういったときには前日からデパートなどの入り口に陣取り、いち早くロレックス正規店へ駆け込んでレアモデルを購入しようとする方もいます。
しかし、そういったことに対してロレックス側では「レアモデルの入荷はない」などと明記していることがあります。
「並んでも出しませんよ」ということの表れでしょう。しかし、実際にはリニューアルオープンの際には連日並ぶ方がいて、そういったこともからもレアモデルはないとしてもそれに準じたモデルは案内されているのではないかなと思われます。
ただし、長い目で見ればリニューアルオープン店に並んでまで購入するというのはあまり店員さんからの印象は良くないでしょう。その対策として転売目的の方は、本人は行かずにバイトにやらせているのだと考えられますが。
レアモデルは多くの人に行き渡って欲しいのかも
また、最近はレアモデルを着用して別のモデルを欲しいというと「すでにレアモデル持っているじゃないですか~」などと言われてしまうこともあります。
以前はレアモデルをして、レアモデルを欲しいと伝えることは有利に働いたのですが、今はそういった感じではなくなってきています。
例えば、並行店でデイトナを購入して、正規店でデイトナを探すという方法ですね。こういったやり方をしても報われない可能性が高くなってきました。
今の正規店の考え方としては、より多くの人にレアモデルが行き渡って欲しいと考えている気がしています。もしかしたら、買えるなら並行店で買っても良いと考えているかもしれません。
1人にたくさんのレアモデルをご案内というのは、相当な上客であればありえることですが、普通レベルのお客さんなら何個も案内されるのは難しいでしょう。
ましてや転売された事がバレたらアウトと考えて間違いないと思います。
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転売ヤーとロレックス正規店
2020年くらいからですが、各SNSでロレックス正規店めぐりのアルバイトを募集する書き込みなども増えてきました。
中身としては、各ロレックス正規店に行き、在庫を確認し、レアモデルを購入してくるというものです。
どれくらいの報酬が与えられるのかは不明ですが、成功報酬で数万円くらいからといったところでしょうか。
ただ、そのやり方を知ってしまったら、いくらでも本人自身で買いに行こうと思えば行けるので、果たしてアルバイトの人達が長続きするのか不明ですが、そこらへんうまく仕組み化しているのかもしれないですね。
以前、銀座のとあるカフェで、アルバイト数名を集めて、その人達に「どうやってロレックス正規店でレアモデルを買えばよいのか」を講義している集団を見かけたことがあります。
今は特に某正規店では新規顧客優先ということがある程度バレてしまったので、そこを狙っている転売集団がいるのでしょう。
集められた層は大学生っぽい人からフリーター、主婦っぽい人、おじさんなど様々でした。
そういった様々な層の人が正規店に向かい、デイトナやGMTを始めとするレアモデルを狙っていくので、正規店の店員さんもかなり疲弊していることでしょう。
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