最高峰の時計を目指し進化し続けてきたグランドセイコーは1960年に誕生し、2020年で60年となりました。
腕時計の秒針は60回で1周することから、グランドセイコーにとっても今年は記念すべき年としてグランドセイコー誕生60周年記念となるため記念モデルであるグランドセイコーブルー文字盤のSBGH281/SBGP007/SBGP015なども発売されており、グランドセイコーへの注目が集まってきています。
今回紹介するのはグランドセイコーの次世代ムーブメントを搭載した「メカニカルハイビート36000 80 Hours」です。
特徴となるのは、1998年に誕生した「9Sメカニカル」が更に進化を果たした「メカニカルハイビート36000 80 Hours」です。
価格は450万円+税とかなりの高額ですが、それにふさわしいできとなっており、数量限定100本で2020年8月1日より発売となります。
記事は下に続きます。
メカニカルハイビート36000 80 Hoursのスペック
画像出典元:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/news/pressrelease/20200305-12
基本情報(型番・定価・ムーブメントなど)
モデル名 | ヘリテージコレクション グランドセイコー60周年記念限定モデル メカニカルハイビート36000 80 Hours |
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型番 | SLGH002 |
ダイアル | シルバー |
ケース素材 | 18Kイエローゴールド |
ムーブメント | 9SA5 |
ストラップ | クロコダイル 18Kイエローゴールド(ワンプッシュ三つ折れ方式) |
発売日 | 2020年8月1日から |
販売本数 | 世界限定:100本 |
定価 | 4,500,000円+税 |
ケース
水平輪列構造により作られたムーブメントは薄型となっており、そのため装着感も良くなっています。特にリューズの位置をできる限り裏蓋側に寄せていることで重心を低くしており、フィットする感覚を重視しています。
ケースは18Kイエローゴールドが採用されており、開発地である岩手県雫石(雫石高級時計工房)のイメージを優美な曲線に取り入れています。(住所は盛岡セイコー工業 〒020-0596 岩手県岩手郡雫石町板橋61-1)
雫石は雫石川や岩手山が見える土地で、田舎の暖かな情景を思わせます。
製造年 2020年
2020年~
2020年8月1日に世界同時100本限定販売です。
ムーブメント Cal.9SA5
今回搭載しているキャリバーは従来のハイビートムーブメント(キャリバー9S8系)を改良しています。
スペック
型番 | 9SA5 |
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巻き上げ方式 | 自動巻き |
サイズ | [外径]31.6㎜ [厚さ]5.18㎜ |
振動数 | 36,000振動/時(10振動/秒) |
パワーリザーブ | 80時間 |
その他 | 47石 日付表示機能 |
デュアルインパルス脱進機
新たに開発された新型脱進機「デュアルインパルス脱進機」は独特な形をしています。
MEMS(Micro Electro Mechanical System)と呼ばれる技術を用いて0.001mm単位の精度パーツを作ることに成功しており、効率的に動力ゼンマイのエネルギーをてんぷへと伝えています。
ツインバレル
また、ツインバレルを平面上に配置することにより、歯車輪列時の負荷を軽減しており、動力に余裕が生まれた結果、長時間のパワーリザーブを実現するに至っています。
巻き上げひげ
てんぷには、ヒゲゼンマイに「巻き上げひげ」を採用しています。この巻き上げひげは独特な形状をしており、精度が変化しづらいメリットがあります。
瞬間日送り機構
更には瞬時にカレンダーを切り替えることができる瞬間日送り機構を搭載しています。
日本国内正規定価
日本の国内正規定価は450万円+税となっています。日本国内の消費税は現在10%なんどえ、495万円で購入可能。
評価
限定生産本数100本ではありますが、価格帯が450万円+税とかなり高くそこが問題になってきます。
この価格を出せばパテックフィリップやヴァシュロンコンスタンタンなど別モデルも手に入れることができるため、それらとの兼ね合いになってくるでしょう。
グランドセイコーが好きという方にはおすすめですが、価格も価格なのでそう簡単には購入できるものではありません。
デザイン自体は普遍的なもので60周年記念を飾る高額モデルとしてふさわしいできになっていると思います。