ロレックスは実用時計のため複雑機構を搭載したモデルは少ないのですが、スカイドゥエラーは年次カレンダー(アニュアルカレンダー)を搭載するモデルです。
ブラックとブルーとホワイトの3つの文字盤の色があります。
スカイドゥエラーがまずはじめに発表されたのは2012年のバーゼルワールドです。その当時は金無垢モデルのみでしたが、2017年のバーゼルワールドにてステンレススチールモデル(Ref.326934)とコンビモデル(Ref.326933)も発表されました。欲しかった方にとってはようやく…といった感じでしたね。金無垢モデルは価格帯が高すぎてなかなか手が出せませんでした。
このスカイドゥエラーはロレックスでは初めて第2時間帯表示と年次カレンダー機構を搭載したモデルで業界を驚かせました。
年次カレンダー機構は文字通り1年間を自動で表現できる機構を意味しています。
月には、例えば3月であれば31日まで、4月であれば30日までと30日や31日などバラバラではありますが、それらを自動で調整してくれるもので、GMTマスター2のように月初めに自分で日付を調節する必要がないのです。
年次カレンダーは他社ブランドで多数出ているため特に目新しいというわけではないのですが、その表現方法が独特です。ロレックスの場合には月を表すのにインデックスの外周部に小窓を設けて、そこが他のインデックス部位の小窓と違う色を示すことで月を表すようになっています。
例えば、以下の画像の8時部分のインデックスを見ると、外周部にある小窓が赤く表示されています。これにより8月であることが示されるようになっています。
記事は下に続きます。
スペック
画像出典元:ロレックス公式
基本情報(型番・定価・ムーブメントなど)
型番 | ダイアル | 素材 | ムーブメント キャリバー |
ブレスレット | 定価(税込み) |
---|---|---|---|---|---|
326934 | ブルー/ブラック/ホワイト | WG | Cal.9001 | Ref.72220 | 1,564,200円 (2020年1月改定) |
ダイアルの種類別に紹介します。
文字盤の色
ブルー
ブラック
ホワイト
青文字盤への文字盤交換は不可
現状の話ですが、青文字盤への文字盤交換はできない状態となっており、特にプレミア価格がついています。
重量
ケース
ケース直径 | 42mm |
---|---|
構造 | モノブロックミドルケース スクリュー式裏蓋 リューズ |
ベゼル | フルーテッドベゼル 双方向回転リングコマンド |
リューズ | スクリュー式 トゥインロック(二重密閉構造) |
クリスタル | 傷防止サファイア 日付表示部にサイクロップレンズ |
防水性能 | 100m 330 フィート防水 |
ムーブメント Cal.9001
基本情報 | パーペチュアル 機械式 自動巻 第2タイムゾーン表示 年次カレンダー |
---|---|
キャリバー | 9001 ロレックスによる完全自社製造 |
精度 | 日差 - 2 ~ + 2 秒 |
機能 | 中央に時針、分針、秒針 オフセンターに配した24時間表示 第2タイムゾーン表示 瞬時に変わる年次カレンダー(3時位置) 日付表示の設定の早送り機能 ダイアル周囲の12個の小窓による月表示 秒針停止機能による正確な時刻設定 |
振動子 | 耐磁性ブルー パラクロム・ヘアスプリング 高性能パラフレックス ショック・アブソーバ |
自動巻 | パーペチュアルローターによる両方向自動巻 |
パワーリザーブ | 72時間 |
ブレスレット Ref.72220
基本情報 | オイスター |
---|---|
素材 | オイスタースチール |
クラスプ | オイスタークラスプ、 イージーリンク |
製造年
2017年~
日本国内正規定価
期間 | 定価(税込み) |
---|---|
~2019年9月 | 1,479,600円 |
2019年10月~ | 1,520,200円 |
2020年1月~ | 1,564,200円 |
評価と入荷状況
評価
忙しいビジネスマンであれば飛行機は頻繁に乗るものです。そうなってくるとこの年次カレンダーは実用性抜群ですね。忙しい日々で日付を調節するのが面倒くさいという方向けの時計になっています。
GMTマスター2などデイト表示がある他のモデルは31日や30日など月による調整ができないので月初めには自分で調整をしなければ行けなく手間がかかっていました。
しかし、スカイドゥエラー「空の住人」であれば勝手に調整してくれるので大変便利。ビジネスで頻繁に飛行機に乗る方であれば手に入れたいモデルですね。
正規店入手難易度★★★★★
金無垢スカイドゥエラーであれば容易に手に入りますが、ステンレスモデルはまず手に入りません。スポーツモデルはどのモデルも大変人気がありますが、ドレスモデルでなかなか手に入らない人気モデルは珍しいですね。
正規店店員さんに聞いた話ですが、入荷自体はデイトナよりも少ないようです。デイトナは需要が一番多い時計なので入手が困難ですが、スカイドゥエラーは需要はデイトナより少なくても供給量が少ないため入手が難しいです。
なぜここまで供給が少ないのかについてですが、年次カレンダーという複雑機構においてSSモデルを販売するというのはメーカーにとって利益にあまりならないため作りたくないというのが正直な所ではないでしょうか。どうせなら大きく利益を出したいと思い金無垢モデルの方をガンガン製造しているという状況だと思います。そういった意味で将来性は抜群に高いと思います。もしかしたら、デイトナSS以上かもしれません。
並行店入手難易度★★★★☆
並行店でも入手はなかなか難しい状態です。
相場
相場推移
ブルー
年月 | 新品相場 | 比較 |
---|---|---|
2019年3月 | 2,480,000円 | |
2019年5月 | 2,580,000円 | +100,000円 |
2019年6月 | 2,580,000円 | +0円 |
2019年7月 | 2,580,000円 | +0円 |
2019年8月 | 2,506,000円 | -74,000円 |
2019年9月 | 2,480,000円 | -26,000円 |
2019年10月 | 2,480,000円 | +0円 |
2019年11月 | 2,530,000円 | +50,000円 |
2019年12月 | 2,600,000円 | +70,000円 |
2020年1月 | 2,630,000円 | +30,000円 |
2020年2月 | 2,640,000円 | |
2020年3月 | 2,650,000円 | |
2020年8月 | 2,780,000円 |
ブラック
年月 | 新品相場 | 比較 |
---|---|---|
2019年3月 | 2,400,000円 | |
2019年5月 | 2,280,000円 | -120,000円 |
2019年6月 | 2,280,000円 | +0円 |
2019年7月 | 2,250,000円 | -30,000円 |
2019年8月 | 2,160,000円 | -90,000円 |
2019年9月 | 2,130,000円 | -30,000円 |
2019年10月 | 2,095,000円 | -35,000円 |
2019年11月 | 2,180,000円 | +85,000円 |
2019年12月 | 2,180,000円 | +0円 |
2020年1月 | 2,180,000円 | |
2020年2月 | 2,180,000円 | |
2020年3月 | 2,200,000円 | |
2020年8月 | 2,195,000円 |
ホワイト
年月 | 新品相場 | 比較 |
---|---|---|
2019年3月 | 1,980,000円 | |
2019年5月 | 2,200,000円 | +220,000円 |
2019年6月 | 2,180,000円 | -20,000円 |
2019年7月 | 2,050,000円 | -130,000円 |
2019年8月 | 1,980,000円 | -70,000円 |
2019年9月 | 1,930,000円 | -50,000円 |
2019年10月 | 2,120,000円 | +190,000円 |
2019年11月 | 2,280,000円 | +160,000円 |
2019年12月 | 2,280,000円 | +0円 |
2020年1月 | 2,280,000円 | |
2020年2月 | 2,280,000円 | |
2020年3月 | 2,200,000円 | |
2020年8月 | 1,986,000円 |
人気はブルーとブラックです。ブルーもブラックも色合いが非常によく人気が出るのが頷けます。
都内正規店に時間があるときにまわる様にしてはや1年。
規制対象モデルではないのにステン・ホワイトゴールドベゼルのコンビを全く見かけません。
一番人気の青文字盤ではなく、白や黒文字盤すら展示を見る機会が一度も無く、
在庫確認も「御品切れで御座います」ばかり。
ある店舗では「デイトナステン以上に稀です…」だそうな。
ステン・イエローゴールドコンビは過去に一度だけ黒文字盤をみたのですがもう挫けそうです。
コメントありがとうございます!
スカイドゥエラーは金無垢モデルは多いのですが、326934になると非常に難易度が高くなりますね。
購入制限対象外もあり、探す人も増えているため、ステンレスモデルでは最難関かなと思われます。
自分は冬に規制対象モデルを購入した次に欲しいものとしてステンの326934を伝えたのですが
色を問わずかなり難しいと思います。ゴールドのコンビならまだ早いと思いますが
それでも何時頃までにとはお答えできません。とのことでした。
会話の受け答えでは126710を購入した時よりも厳しそうな印象を持ちました。
青文字盤を予約出来ても数年案内されない話は情報として聞いていましたが
根本的に生産量が少ないのでしょうか?
コメントありがとうございます!
スカイドゥエラーは複雑機構なので製造コストがかかり、そのため利益が出づらいステンレスモデルはあまり作りたくないというのがロレックスの事情としてあるのかなと個人的には思います。
売るなら金無垢の方が利益も出るのでスカイドゥエラーの金無垢モデルの方を売りたいという考えのはずです。
そういった意味でステンレスモデルは相当製造量は少ないのではないかなと思われます。
中でも人気の青文字盤は外商なども絡んでくると一般にはなかなか回ってこないのかなと・・。
しかし、複雑機構のモデルが150万円台で手に入るのはものすごくお買い得なので、ぜひ手に入れたいところですよね。
>複雑機構のモデルが150万円台で手に入るのはものすごくお買い得なので、ぜひ手に入れたいところですよね
おっしゃる通りだと思います。
税抜き価格で考えると更にステンのコスパはもの凄くお得だと思います。
某価格の各色年1本という話は無いと思いたいですが無垢モデルのデビューから10年近いので
ディスコンまでになんとか入手したいです!
現状ロレックスとしては唯一無二のアニュアルカレンダーで開発費用もかかっているとは思うので、金無垢モデルはそう簡単にはディスコンとはならないかもしれないですが、ステンレス×WGモデルは製造コスト的にもディスコンとなる可能性は高いですよね。
各店舗、年間各色1個はさすがに地方の正規店とかだと思いますが、都内だともっと入っているのではないかなと思います!