ロレックスの情報収集をしていると「ディスコン」という言葉をよく目にします。このディスコンというのは、英語のdiscontinued=ディスコンティニュードを略したものです。
ディスコンティニュードとは、continueが持続する、継続するという意味なので、それを否定するdisがついたdiscontinuedは製造中止を意味します。
ディスコン予想のブログがたくさんありますが、それは製造中止されるロレックスのモデルを予想するものであり、製造中止されるということは正規では手に入らなくなるため価格の高騰が予想されるから見かけたら買っておけという意味になります。
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ディスコンで価格は上がるのか
ディスコンで価格が上がるのかどうかを実際に調べてみました。
Ref.16610LV(通称:グリーンサブ)の場合
例えば、ロレックスの人気モデルRef.16610LV(通称:グリーンサブ)は製造期間が2003年から2010年であり、2010年からは現行モデルのRef.116610LVになっています。
並行店での価格としては、発売当初の2003年頃は60万円前後を推移し、リーマンショックあたりで一気に価格を40万円代中盤まで落としましたが、ディスコンとなった2010年以降は価格の上昇を続けており、現在は2010年の倍くらいの価格帯(100万円クラス)となっています。
2010年以降の価格の上昇ですが、確かにディスコンになったという影響はあるかと思いますが、それ以外にもロレックススポーツモデル全般的に需要が爆発し入手が困難になっている状態なので、それによる価格上昇の影響もかなり受けていると思います。
そういった意味でディスコンによる価格上昇の影響はそこまで大きいとは言えないかなと思います。ディスコンの影響での価格上昇は、どちらかというと2010年、2011年くらいのあたりでリーマンショックによる下落からもとに戻した程度の影響かなと思われます。
ただ、これはあくまでも過去の状況であり、現状ではディスコン期待による価格の上昇=投資を目的として購入している人が結構いると思われるので、この時以上に価格上昇が起こる可能性が高いかなと思います。
Ref.116710BLNR(通称:GMTマスター2黒青ベゼル)の場合
実際に今ディスコンとなったGMTマスター2の黒青ベゼルは(116710BLNR)はかなり価格が高騰(2019年4月には200万円くらい)している状態です。
これはデイトナマラソンなどが注目を浴びたように、ロレックスの時計が資産として価値があると再認識されて投資を目的で購入する人が増えたからだと思います。
投資を目的として購入する人はどちらかというと、利益を確定できるくらいまで値上がりしたら手放すと思われます。
好きで購入する人はなかなか手放さないのですが、投資目的の場合には、それが顕著に現れます。
2017年の仮想通貨の際にも12月に暴騰しましたが、投資目的で早めに購入していた人はコインチェックのCMが始まり一般的に広まった段階で早めに手放して利益を確定させたと思います。
それと同じように、Ref.116710BLNRもディスコンが確定しそれが一気に広まったら更に価格が上がると思うので、そのあたりで手放して価格上昇は落ち着くかなと思います。
その後、Ref.116710BLNRのモデルがロレックスファンの間で再評価されることがあればまた価格は上昇していくと思われますが、ディスコン後1年~2年は価格が停滞するのではないかなと予想します。
ディスコンとその他中国などの富裕層の買い付けなどにより価格が過熱気味な印象を受けますので、Ref.116710BLNRを並行店で買うのは控えたほうが良いかなとは思います。
Ref.116710LN(通称:GMTマスター2黒黒ベゼル)の場合
2019年3月20日に公式サイトにてバーゼルワールド新作が発表された際に、公式サイトから表示が消えてしまったRef.116710LNはバーゼルワールド後の数日で一気に価格が上昇しています。
新品価格が
- バーゼルワールド前 約120万
- バーゼルワールド後 約170万 3月23日
と一気に上がっています。
2019年バーゼルワールドでは、青黒ベゼルはキャリバーは新型となりパワーリザーブが70時間に、そしてオイスターブレスレットからジュビリーブレスレットに変化して継続されていますが、黒黒ベゼルに関しては継続されておらずこれが最後となるかもしれないということで投資を目的としている方は手に入れようとしていることでしょう。
GMTはベゼルの色を2色使うことで昼と夜をわかりやすくしているため、青赤や青黒などのベゼルは実用性が高いのですが、黒黒は正直実用性の面ではちょっと…ということがありました。そのため、黒黒ベゼルは今後復活はしないのではという意見もあります。