ロレックスのオーバーホールは現在は10年に1度の頻度が推奨されています。(2018年11月に新しくロレックスを購入したときには5年おきと指導されたのですが、12月には公式ホームページにて10年に変更されていました。)
ただオーバーホールを依頼する際には、研磨するかどうかを選ぶことができます。研磨をすれば確かにピカピカにはなりますが、その分、表面が削られてしまい何度も依頼していると薄くなってしまうという口コミも見かけます。
また依頼する業者によっては下手くそな人がやってしまい、逆に傷がついてしまったなどのこともあるようなので、依頼するのであればしっかりと日本ロレックスに依頼するべきです。確かに値段は高いですが、正規に依頼するのが一番安心です。
記事は下に続きます。
オーバーホール:研磨なしで依頼するか考える上での3つのポイント
オーバーホールでは特に指定をしないと研磨されることが前提になります。
研磨をすると傷はきれいになるが、表面が削られる
研磨では金属部分を削ることにより、小さなキズであれば全く気にならないようにきれいにしてもらえます。
実際にやってもらうと大きなキズは流石にどうしようもないのですが、小さなキズであればもともとなかったようにきれいな状態になって返ってきます。
※大きなキズだと、それを見えなくするために表面を削ることになったら相当削らないといけなく、見た目が薄くなってしまう、凹凸などが浅くなってしまうなどの変化が起こってしまうのでやらないようになっています。
しかし、研磨は表面を削る行為なので、金無垢モデルなどの場合には金の量が少なくなってしまうとも言えますし、SSモデルだとしてもケースやブレスが薄くなるというデメリットがあります。
だからこそ、研磨なしで依頼をするという選択もできます。
傷がある方が使った歴史があるという考えも
研磨をしないと傷が取れないので、普段から使っている方であれば傷だらけ状態だと思います。しかし、傷があるということはそれだけ毎日愛用してきた歴史の証明でもあるので、それを良いとする考えもあります。
私自身はあまり研磨はされたくない方で、オーバーホールの際には研磨なしで依頼します。
また、傷があったほうがロレックスを販売する店員さんとしては嬉しいのではないかという見方もできます。
以前私が購入したロレックス正規店に、その店で購入したロレックス(※傷だらけになってました)を身につけていったら、店員さんとしては嬉しそうな顔でそのロレックスを見ていました。
転売目的で購入する人が多く、いつもそういった方の対応をしていると実際にボロボロとまではいかないけれど、自分が販売した時計をしっかりと使っていることがわかると嬉しいものではないでしょうか?
ここらへんは誇りを持って販売している店員さんほどそういった傾向にあるかなと思っています。
新人の店員さんはそうではないと思いますが、ある程度歴が長くなったり、立場も上とそういった傾向が強くなると思います。
アンティーク物は依頼しない方が良いことも
アンティーク物や古いものになってくると、オーバーホールの際に部品(文字盤や針、風防など)が新品に変えられるなどのことがあります。
そうなると、ヴィンテージ時計としての付加価値が落とされてしまうということがありえます。
特にアンティーク時計ともなると、各部品の希少性のために価値が出ているので依頼すると大幅に価値を落としてしまうことがあります。
ですから、アンティーク時計はオーバーホールすら出さない方が良いと思います。
一度くらいはオーバーホール履歴があったほうが本物であるという証明に使えるのでいいのですが、何度も出すようなものではないでしょう。
逆にオーバーホールに何度も出すのは本当に頻繁に使っている1本とか2本くらいで良いと思います。※これはあくまでも私の考えなので、頻度に関してはロレックス公式の案内に従ったほうが良いかと思います。
オーバーホール10年の頻度はあくまでも推奨でしか無いので、それ以上長くオーバーホールに出さずに使っている方もいますし。