ロレックスを正規店で購入したい、できればデイトナなどの超人気モデルを購入したいという方であれば、どうやって購入すればいいのか悩んでいる方も多いはずです。今回は以前は通用したデイトナマラソンの攻略方法を解説していきます。
その1つが「今使っているロレックスをオーバーホールに出して、その際に別のモデルを紹介してもらう」というものです。具体的になぜこの攻略法が有効だったのか、そしてなぜ今はだめになってしまったのかを解説していきます。
記事は下に続きます。
オーバーホールに出すことで既存の優良顧客アピール
ロレックスをオーバーホールに出す人は、購入者の中でもかなり少ないです。
なぜかというと、かなり多くの人はオーバーホールに出さずに売ってしまうからです。特に2018年くらいからは、徐々にロレックスの相場が上がってきてしまったことで、一部のモデルはオーバーホールに出して長年使うというよりも、売却してしまって新しいモデルを購入したほうがお得と言えるような状態になってしまったからです。
だからこそ、ロレックスをオーバーホールに出すことで差別化を図ることができました。
ほとんどの購入者や、正規店にマラソンに来ている人とは違う行動をすることで、ロレックス正規店で優遇を受けられたということです。
オーバーホールに出している間に別のモデルを着用したい
特に有効な一言が、「オーバーホールに出している間、他に着ける時計がないから、新しいのほしいな」というもの。
まだ1本しか持ってない人にとっては、オーバーホールに出している間は何も着ける時計がなくなります。その際にセールスをかけるのがやはり接客の基本です。
そこを利用して、オーバーホールに出している間に着ける新しいロレックスを欲しいということで、別の新しいモデルを出してもらいやすくなっていました。
実際にこの方法は私も使ったことがありますが、こういったオーバーホールの時には特に店員さんも優しくなりました。そして、本当に在庫がない場合を除きほしいと言ったモデルを出してきてくれるのです。
もちろん、以前はこのような方法でなくても無料の洗浄サービスを利用するという手もありました。
無料の洗浄サービス利用も有効だった
店舗によっては、その店舗で購入したロレックスや系列で購入したロレックスの無料洗浄サービスを行っています。
これに定期的に持っていくことで、実際にロレックスを使っているよというアピールにもなりますし、その際に色々とお話をする機会ができるので、新しく欲しいモデルを紹介してもらうということが可能でした。
ここで述べたようにオーバーホールに出したり、無料の洗浄サービスに出したりなどすることで、会話をする機会を作り新しくロレックスを提案してもらうというのが以前は有効だったのです。※今でも一部の店舗では有効なことはあるかもしれませんが、結構対策がされてしまっています。
なぜこの攻略法はダメになったのか
なぜ、この攻略方法は駄目になってしまったのかというと、どうやらTwitterとかで話題になったり、一部の転売ヤーの方たちがこれを悪用してデイトナなどのレアモデルを出してもらう方法が流行ってしまったからです。
例えば、Twitterを見ていて、たまに「オーバーホールに出したついでに新しくロレックスを買ってきました」という投稿が見られました。そういった投稿を見ると、「オーバーホールに出したならば新しいロレックスを提案してもらえるんだ」と考える人がいるはずです。
それによって他の人も実行してみたことがあったでしょう。
他にも転売ヤーの人たちの中で、中古の安いロレックスを購入し正規店に行きオーバーホールに出すことで、長年愛用しているふりをして新しくロレックスを紹介してもらうという方法が流行ったようなのです。
オーバーホールにかかる費用以上に、レアモデルを紹介してもらえれば、それにかかった費用はペイできるので有効だったというわけです。
例えば、並行店で100万くらいのデイトジャストを購入して、それをオーバーホールに出した場合、合計で110万くらいかかるとします。それでデイトナは無理でもGMTバットマンを紹介してもらえたら、即売りすれば時期にもよりますが100万以上の利益が得られます。
その上でオーバーホールから戻ってきたデイトジャストを売却すれば60~70万くらいで売れると考えると、利益が十分に残ります。
このようなやり方が流行ったために、今はオーバーホールの作戦は有効ではなくなってしまったのです。
まとめ
今でも非常にたくさんの人がロレックス正規店に押しかけています。そのような状況ですから、色んな攻略方法を考えたり試したりする人が出てくるわけですが、みんなが真似をすると結局は使えないものになってしまうわけです。
今正規店でショーケースの在庫がなくなっているのも、ショーケースの在庫を購入すれば案内してもらいやすいからということがどこかで噂として流れたからでしょう。たしかに以前はそれが有効でしたが、それも徐々に意味がなくなってきてしまっています。