近年ロレックスの値上げが相次いでいます。
2021年8月1日に値上げがされたと思ったら、今度は2022年1月にも値上げしてしまうことが判明しました。この期間、たったの5ヶ月…。
現在はすでに正規店にプライスリストが入ってきており、正規店に行けば欲しいモデルの新価格は教えてくれます。
大体ですが、以下のようになっています。
- ステンレスモデルが10%以上の値上げ
- 金無垢モデルが約2%~3%値上げ
- プラチナモデルは原則、現状維持
- パヴェダイヤのみ値上げ
わかっていることや考察を加えます。
記事は下に続きます。
ロレックスはなぜ値上げするのか
まず最初にロレックスはなぜ値上げをするのか?ですが、現在の状況を踏まえると以下のことが考えられます。
- 国内のロレックス正規店定価は海外よりも安い
- 円安の影響
- 金価格の高騰
国内のロレックス正規店定価は海外よりも安い
まず国内のロレックスの正規店定価は海外よりも安いです。
例えば116500LNの定価を見てみます。
国 | 海外定価(税込) | 円換算 |
---|---|---|
スイス | 12500フラン | 153万円 |
アメリカ | 13150ドル | 149万円 |
イタリア | 12600ユーロ | 161万円 |
ドイツ | 12250ユーロ | 156万円 |
香港 | 102400香港ドル | 149万円 |
韓国 | 15990000ウォン | 152万円 |
シンガポール | 17640シンガポールドル | 146万円 |
※円換算は2021年12月20日時点のレート
日本では約145万円なので、上に挙げたいずれの国も日本よりは高いです。こういった事から考えても、他の国に合わせるために5%くらいの値上げをするのではないかと思われます。
円安の影響
また円安の影響も少なからずあると思われます。
仮に日本ロレックスがスイスの本社からロレックスのデイトナステンレスを仕入れる価格が8000ドルだった場合、1ドル100円であれば、80万円で仕入れることができます。
しかし、1ドル110円となってしまったら、88万円で仕入れることになり、利益を出すことが厳しくなります。
ここ最近では105円くらいだったドル円レートが、113円くらいまで円安となってしまいました。そのため、上述したように値上げせざるを得ない状況になっていると考えられます。
金価格の高騰
ここ数年は金の価格がかなり高騰しました。数年間で金1g5000円くらいから7000円くらいまでになっています。
ロレックス本社でもある程度、製造に使うための金を保持していると思われますが、現在の高騰具合では金を仕入れるのにも影響をするため、金無垢モデルの生産は渋っているように思われます。
そういった事も考慮すると、金無垢モデルやプラチナモデルももちろん値上げ対象となっているでしょう。
どれくらい値上げするのか
個人的には他国との定価を見る限り、あと5%くらいの値上げはするのではないかなと思われます。そうすることで定価が他国ともだいたい揃うようになっていきます。
実際にどれくらいの価格の値上げがされるかは2021年12月20日時点ではまだ正規店の店員さんにも情報が入ってきてないようですが、来年の1月2日にはどうなっているかが分かると思うのでそれを待ちたいところです。
追記
2021年12月27日に正規店に行ったところ、先ほど情報が来たばかりですとプライスリストを見せてもらいました。
大体ですが、
- ステンレスモデルが約10%値上げ
- 金無垢モデルが約2%~3%値上げ
- プラチナモデルは原則、現状維持
といった状況でした。
ステンレスモデルが約10%値上げ
今回は最も値上がり率が激しいのがステンレスモデルです。
デイトナステンレスモデルであれば、145万7500円から160万9300円と11%の値上げとなっています。
金無垢モデルが約2%~3%値上げ
金無垢モデルも全体的に2~3%の値上げとなっています。
デイデイトのエバーローズゴールドモデルは現状は435万9300円なのが447万4800円くらいまでの値上げとなっています。※記憶が正しければ。
プラチナモデルは現状維持
プラチナモデルは原則現状維持でした。
デイトナのアイスブルーもデイデイトのプラチナモデルのいずれもです。ただし、詳しく見せてもらったところ、デイデイト40のプラチナモデルのパヴェダイヤ文字盤のみは価格がアップとなっていました。