ロレックスの不人気モデルと言ってはかわいそうですが、ショーケースに並んでいるのになかなか売れていかないモデルが一部あります。
ほとんどのスポーツロレックスは瞬殺される(実際にはショーケースに並べず店員さんの面接に合格した方にのみ裏から出すと思います。)のになぜか残っている…。
それらのモデル名を挙げると…
はショーケースに並んでいる姿をよく見かけます。(時期によってはエクスプローラーⅡはなかなか見かけなくなってきているかも)
2018年頃はこれらのモデルはショーケースに残っている常連でした。2019年になってからはそれらすら見かけなくなってきましたが、最近の相場の過熱状況が落ち着いてきてから徐々にまだ出てくると思います。
これらのモデルの不人気度合いランキングや将来性はあるのか考えてみました。また、デイトジャストやオイスターパーペチュアル、パールマスターなどのモデルは常にショーケースに並べられているので除外して考えます。
2019年11月1日にロレックス正規店で販売制限を実施しました。それによって公式に不人気モデルが明らかとなりました。以下の記事にてまとめています。
⇒ロレックスの購入制限・販売制限まとめ!11月1日実施の転売対策で並行相場はどうなる?
記事は下に続きます。
ロレックス不人気モデルランキング【スポロレ限定】
今回はスポロレ限定ですが不人気モデルのランキングを付けました。
ランキングの基準としては都内のロレックス正規店のショーケースにてよく見かけたモデルほどランキング上位としています。
管理人は大体月に3~4回程都内の正規店に行きます。※2018年3月から2019年8月調査
※追記 今ではこちらに記載のモデルもほぼショーケースに並ぶことはなくなりました。みんなが欲しがるモデルについては店内でのトラブルの原因にもなるので、ショーケースには並べることなく欲しい人に裏から出してくるのでしょう。
不人気ランキング5位 エクスプローラーⅡ
エクスプローラーⅡは2018年頃にはたまーにですが、見かけることができました。とはいえ、すぐに売れていくことも多かったのでそこまで不人気というわけではないですね。
⇒【エクスプローラーⅡ】216570の評価・人気《マイナーチェンジなども》
不人気ランキング4位 コンビモデル・金無垢の一部モデル
スポロレのコンビモデル・金無垢全般は結構残っています。特にヨットマスターⅡはかなりの高確率で残っていると言って良いですね。
デイトナのコンビも2018年頃は頻繁に見かけました。2019年に入ってからは見かけなくなってきましたが、それはあくまでもデイトナの白黒が手に入らないから妥協して買う人がいるからだと思います。
一方で人気のあるコンビモデルとしてはGMTマスター2のコンビモデルです。Ref.126711CHNRですね。こちらはコンビモデルの最高傑作とも言われており、現状プレミア価格も付いています。求めて探し回っている方も多いので、こちらのモデルは除外します。
不人気ランキング3位 ミルガウス
ミルガウスも結構な頻度で見かけるモデルでした。しかし2018年の10月以降からは徐々に正規店でも見かけなくなってきて、ロレックス人気の過熱状況がうかがえました。
色としてはZブルー文字盤の方がブラック文字盤より人気があります。
⇒【ミルガウス】116400GVの評価・人気《定価と実勢価格も》
不人気ランキング2位 エアキング
エアキングは非常によく残っているショーケースで見かけます。仮に都内のロレックス正規店を1日にすべて回ればどこかで見かけるはずです。
⇒【エアキング】116900の評価・人気《マイナーチェンジも》
不人気ランキング1位 ヨットマスターⅡ
ロレックス正規店に何度か足を運んだことがある方ならば、何度も見かけたことがあるはず…。
なぜここまで不人気なのかと問えば、恐らく価格がSSモデルにしては高すぎるのと、大きすぎるのが原因だと思います。見た目はカッコいいと思うのですが簡単に手に入るとは言えない200万弱の価格のため選ばれずに残っています。
都内の正規店14店を1日に回れば数店舗で見かけることができるはずです。
⇒【ヨットマスターⅡ】116680の評価・人気《定価と実勢価格も》
不人気モデルに将来性はあるか
昔人気なかったモデルが評価される可能性は…
昔人気なかったモデルが今になってものすごく評価されているということはよく起こります。
例えば、昔はGMTマスターはあまり評価されておらず、売れ残ってしまうモデルだったらしいです。
それが今やバットマン(116710BLNR、126710BLNR)やペプシ(126710BLRO)が登場してからというもの人気はうなぎのぼりで、デイトナ白黒と同じくらい正規店で手に入れるのが難しくなっています。
こういった事がもしかしたら起こり得るかもしれない…と考えて敢えて不人気モデルを購入する方もいるはずです。
このように考えると将来性はあり?かと思う方は多いかもしれませんが、実際のところ将来においてそういった事はまずないと考えられます。
まず、ペプシやバットマンのGMT人気はロレックス社で意図して人気を作り出したと思われるからです。
現在、ロレックスの正規店にはデイトナSSよりもペプシの方が正規店入荷が少なく、意図的に製造本数を少なくしていると思います。
敢えて製造本数を少なくして、レア度を高めることで人気を生み出しているなと感じられます。
恐らくこれから世界的な不況がやってきます。2025年くらいを目処といった感じでしょうか。
そうなってくると、もし今の熱狂的な人気の中、たくさん作りすぎてしまったら確かにみんなに行き渡りますが、並行相場は落ちてしまいレア度は下がり今ほど見向きもされなくなります。
更には世界的な不況がやってきたときには在庫があちこちで溢れかえってしまい、ロレックスのブランド的にみっともない状態が起こってしまうと考えられます。
それは避けたいと考えているはず。
以上のことを考慮すると…
将来的にミルガウスやエクスプローラーⅡ、ヨットマスターⅡ、エアキングが突如人気になるかといえばかなり低いと思います。
昔は投資目的で購入する人がいなかったため今価格が上がっただけ
昔のデイトナ ポール・ニューマンをはじめ、多くのアンティークロレックスが注目を集めています。しかし、当時(1950年代~1980年代)は今ほどロレックスは注目されておらず、誰も投資目的で購入するという考えはなかったでしょう。
しかし今はどうでしょうか?
並行価格がアップして、多くの人が投資として、将来を見越して購入をしています。そして、そういった投資目的で購入した人たちは実際には使わずにきれいに保管しておくはずです。
仮に30年後、そういったモデルがたくさん売り出されるとします。今からみた1970年代のアンティークロレックスのような価格がつけられるかというと、それはほぼありえないです。
1950年代~1980年代頃のアンティークロレックスは将来においてもずっと評価され続けると思いますが、2010年代~2020年代のロレックスが数十年後に評価される可能性は非常に低いです。
もし仮にあったとしても現在においても非常にレアなモデルだけに限られると思います。
例えば、デイトナレインボーですね。
デイトナレインボーはそもそも製造本数すら非常に少ないはずですし、手に入れるのも非常に難関です。さらにはロレックス一番の人気モデル「デイトナ」の最上位版なので、将来の富裕層、超富裕層が欲しがります。
富裕層は中途半端なものを欲しがらず、そのブランドの中の一番を狙います。そうなると、デイトナの中のトップに位置するデイトナレインボーが選ばれる可能性は非常に高いでしょう。
こう考えると、現行モデルのミルガウスやエクスプローラーⅡ、エアキング、ヨットマスターⅡは購入をしても投資目的ならまず失敗に終わるでしょう。